中学受験、志望校選びのコツ。
ごきげんよう。
さて、夏休みが近づいてきました。
受験生にとってはそろそろ受験校を決めなければならない季節です。
そこで今日は、中学受験の志望校選定で迷ったときのポイントを簡単にお話します。

1.「共学か別学か」
少子化の流れで、生徒確保の意味からも、私立共学校が増えています。
男子校女子校には、異性を気にせず生活を送れるというメリットもあれば、それが逆に(卒業後に)性差を意識させてしまうというデメリットもあります。
私は男子校出身ですが、正直、共学に通っていたほうが色々な意味でよかったのではないかと思うこともあります(笑)。
いずれにせよ、小学生のうちはそれほど性差も意識しないでしょうし、どちらがいいかなどは子供にはあまりわかりませんので、我が子に「どっちがいい?」と聞いても、その答えを鵜呑みにしないほうがいいでしょう。
2.「附属校か、進学校か」
大学受験をさせたくないという理由で附属を選ぶ人も増えています。
もちろんそれはそれでいいでしょう。
しかし附属にはデメリットもあります。
それは勉強の進度が遅い(場合が多い)という点です。
進学校に比べると勉強を最重視しているわけではないため当然受験勉強以外のことに使う時間が増え、伴ってカリキュラム進度は遅れます。
そうするといざ高2くらいになって「やはり大学受験したい」とか「系列大学にない学部に進みたい」となったときに間に合わないことも出てきます。
進学校的附属校(系列にほとんど上がらない)の場合は問題ありませんが、先々大学受験をする可能性があるのであれば慎重に選びましょう。
3.「伝統校か、新しい学校か」
伝統校には必ず古い創立者がいて、代々受け継がれてきた校訓や校風というものがあるでしょう。
経営がうまくいっている学校ならそれを守っていこうとしますが、昨今では経営難の学校も多く、改革重視の機運があります。ずっと女子校だった学校が突然共学化を表明するなどはその一例です。
「新しくなった」=「改革が必要だった」ということです。
さらにこの「新しさ」を売りに敏腕経営者が生徒募集をしている学校では、内実が伴わないのに偏差値インフレが起こったりしていて、入ってみると「こんなはずではなかった」ということになるケースも見られますので注意が必要です。
また逆に「適性検査型試験」「ディベート型入試」「AL(アクティブラーニング)入試」などの新しい入試で入ってしまうと、あとあと学力的に厳しいという状況が起こってしまうことも多々ありますので注意してください。
また最近流行り(?)の国際バカロレアに対応したコースですが、1年次から英語でほぼ全教科を勉強するというところもあります。
これが逆にネックになり虻蜂取らずになってしまうケースもありますので注意しましょう(基礎学力がある程度高くないと、英語も国語も数学も全部中途半端になりかねないということです)。
4.「距離はどこまでなら通えるか」
部活のことなどを考えると長くて片道1時間程度が限度でしょう。
通学時間が長くなることのメリットはほとんどありません。
できることなら偏差値ばかりでとらえずに、自宅から近い学校を選びましょう。
そのほうが勉強時間も増やせます。
私も中高6年間、片道70分かけて通学していましたが、登下校だけで1日のエネルギーの3分の1くらいは消費していた感じです。
加えて塾に週3くらいで通っていましたから、今思えばよくやっていたなぁという感じですね。
5.「レベルはどこまでチャレンジするか」
合不合判定や首都圏模試の偏差値でいえば実力+5くらいまでが射程圏内ではないでしょうか。
+10以上だと仮に受かっても、入ってからが大変です。
「鶏口牛後」ですね。
「友達の意見もほどほどに」
近所に通っている先輩がいるとか、知り合いから話を聞いたとか。
参考にするのはいいですが、それがすべてみたいに感じてしまうのは問題です。
かといってネット検索で出てくるのは批判的な内容ばかりでしょうから、これも鵜呑みにはできません。
結局その学校が我が子に合うか合わないかというのは6年間経ってみないとわからないものです。
じゃあ運を天に任せるしかないのか?
そんなことはありません。
私は、学校選びというのは「この学校の生徒にふさわしい子に育ってほしい」という親の思いを大切にしつつ、「我が子に合う学校を選ぶ」というよりはむしろ逆に「校風に合わせて育てる」くらいの柔軟さが必要なのではないかと思っています。
子どもは、12歳の時点ではまだ柔らかく、どんな人間にでもなれます。
それが、入学する学校によって、徐々に変わっていくものです。
6年後の「なりたい姿」「こうあってほしい姿」にあわせて学校を選びましょう。
さあ、受験生にとっては勝負の夏です。
志望校を早めに設定して、目標に向かって頑張っていきましょう。

