中学受験か高校受験か。算数数学の観点から考える。

X(twitter)のポストより

 中学受験か高校受験かというよくある話題を算数・数学の学習内容という側面だけでとらえると、中学受験における発想力の鍛え方というのはたしかに独特だ。

 線分図・面積図などのツールを使って問題を視覚化したり、比を使うことで方程式を使わずに解答を得るというプロセスの体得は直観的思考力の養成につながる。こういう力は高校受験生には最後まで身につけにくいものである。

 一方で高校受験の数学で初等幾何的なトレーニングをたくさん積むことも大学受験でそのまま役に立つ(高校受験生は徹底的に図形・整数・確率、即ち数Aを学ぶのでここがかなり強化される)。

 ひとつの分岐点は中3だ。

 中3から六年一貫校生と高校受験生とではカリキュラムギャップが大きくなり始める。当塾の私立生はすでに数ⅠAが終わり虚数と三角関数を学んでいるが、浅く速くになりやすい。

 もっともいずれにせよ、これらは同じ時間の流れのなかでいつどんな力を深めるかの違いでしかない。

 ただ、確かに大学受験をゴールとするならば、高校での時間的余裕は一貫校のほうがあるかもしれない。公立の場合、トップ校であってもかなり時間割上の時間数を増やしてスピーディーに追い上げないとカリキュラムを消化しきれないことも多いから高校生活での部活との両立などがきつくなる。ただその分小学生のときに余裕があったわけだから、結局これもどこでアクセルを踏むかの時期の違いでしかない。

 以前10年程前に仙台進学プラザや大分の安心院高校で講演の機会を得たときに、首都圏の中学受験だけが能力を高めるための選択肢ではないということは十分理解した。公立高校に進んでも能力開発は十分にできると思うし、巷には塾や予備校も星の数ほどあるのだから何も心配はいらない。

 家庭環境とか経済事情、居住地域などによっても色々な選択肢があるでしょうからそれぞれ最善と思われる選択をするのがよいでしょう。ご相談がある方は、お気軽にフェイマスアカデミーまでどうぞ!